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ONE PIECEを考察せずに読んでいます|コラソン・ノーランド・ボンクレー・トムさんが好きな理由

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『ONE PIECE』は考察が本当に盛んな作品です。伏線がどうつながるか、あの言葉は何を指していたのか。ネットにはすごい熱量の考察があふれていて、読むだけで感心してしまいます。

ただ、正直に言うと、私はあまり深く考えずに読んでいます。

私が好きなのは、単純にキャラクターと、その人たちが残した言葉です。今日はその話を書かせてください。

この記事には『ONE PIECE』の既刊のネタバレが含まれます。特にジャヤ編・ウォーターセブン編・ドレスローザ編の結末に触れているので、未読の方はご注意ください。

この作品には「まっすぐな人」が多すぎる

『ONE PIECE』のキャラクターは、とにかくまっすぐです。決めたことを曲げない。自分の信じたものを、誰に何を言われても貫く。

そのなかでも私が特に好きなのが、モンブラン・ノーランド、トムさん、コラソン、そしてボンクレーの4人です。並べてみて自分でも気づいたのですが、この4人には共通点がありました。

モンブラン・ノーランド:嫌われても、言い訳をしなかった人

ノーランドは探検家であり、医者としての知識を持った人でした。ジャヤの島で人々が病に倒れていく原因を突き止め、それを断つために木を切ります。

でもその木は、島の人々にとって神聖なものでした。カルガラたちにとっては、切ってはいけないものだった。結果としてノーランドは、命を救ったはずなのに憎まれます。

ここでノーランドがすごいのは、言い訳をひとつもしないことです。「あなたたちのためにやった」とも「病気の原因だったんだ」とも、彼はぐだぐだ説明しません。誤解されたまま、嘘つきと呼ばれたまま、最後は処刑されてしまう。

それでも死ぬ直前まで、彼が考えていたのはジャヤの人たちのことでした。自分の名誉ではなく、あの島とそこにいた友人たちのこと。

自分の正しさを証明することよりも、目の前の人を助けることを優先した人。そういう人がこの世界に確かにいるのだと、この話を読むたびに思います。

トムさん:失敗ではなく「作ったもの」に胸を張れ

トムさんは船大工です。海列車という、とんでもないものを作り上げた人でした。

私がトムさんを好きなのは、フランキーに対する最後までの態度です。弟子が起こしてしまった失敗を責めるのではなく、「自分たちが作ったものに胸を張れ」と伝え続けた。

作ったものの価値は、それをめぐって起きた不幸で目減りしたりしない。トムさんはそれを、自分の命が終わろうとしている場面で言い切ります。

ものを作ったことのある人なら、この言葉の重さが分かると思います。作ったものが誰かに悪く使われたり、思わぬ形で人を傷つけたりしたとき、人はまず「作らなければよかった」と思ってしまう。トムさんはそれを許さなかった。

「生まれてきた事に胸を張れ」という言葉も、彼が船大工だからこそ出てきたのだと思います。自分が世に出したものを、最後まで肯定しきる人でした。

コラソン:最期の瞬間まで、ローのために

コラソンについては、多くを語る必要がないかもしれません。

自分が助かるかどうかではなく、ローが助かるかどうか。ただそれだけのために動いて、最期の瞬間までそれを貫いた人でした。あの結末を知ったうえでコラソンの言動を読み返すと、初読とはまったく違うものが見えてきます。

不器用で、転んでばかりで、うまく気持ちを伝えられない。そういう人が命がけで示した愛情なので、余計に刺さるのだと思います。

ボンクレー:友情に涙はいらねェ

ボンクレーは、この4人のなかで唯一、明るさが表に出ているキャラクターです。

アラバスタでもインペルダウンでも、彼は自分が残ることを選びます。しかもそのときに悲壮な顔をしない。おどけたまま、笑ったまま、扉の向こうに残る。

「友情に涙はいらねェ」という言葉が象徴的ですが、あれは強がりではなく、送り出す側としての最大限の思いやりだと思っています。泣いて別れたら、行く側が後ろ髪を引かれてしまうから。

4人に共通していたもの

書き並べてみて、共通点がはっきりしました。

まず、全員が一芸に秀でた専門家だということ。ノーランドは医者であり探検家、トムさんは船大工。コラソンもボンクレーも、自分の能力を誰よりも使いこなしていました。

次に、常に明るいこと。ノーランドもトムさんも、あの状況でよくあれだけ朗らかでいられるなと思います。悲壮感を漂わせない。

そして、言い訳をしないこと。誤解されても、責められても、彼らは自分の行いを説明して回りません。

最後に、死の間際まで他人のことを考えていること。ノーランドはジャヤの人々を、トムさんはフランキーを、コラソンはローを。自分の最期を嘆く時間を、他人のために使い切ってしまう。

この4人が好きだということは、たぶん私がこういう生き方に憧れているということなのだと思います。

専門を持って働くということ

私は医療の現場で事務方の仕事をしていて、専門職の人たちと日々一緒に働いています。だからか、この4人の話が余計に刺さるのかもしれません。

自分の技術に責任を持つ人は、格好いいです。そして本当にすごい人ほど、自分を大きく見せようとしないし、言い訳もしない。そういう人を何人か知っています。

漫画から仕事の教訓を引っぱり出すのは野暮だと分かっているのですが、ノーランドやトムさんの姿勢は、実際に働く自分の背筋を伸ばしてくれる気がしています。

まとめ:考察しない読み方も、悪くない

考察を追いかけるのはとても楽しい読み方だと思います。ただ、私のように「好きなキャラの生き様を味わうだけ」という読み方もあっていいはずです。

物語がどう畳まれるかも気になりますが、私はたぶん最終回を読んだあとも、ジャヤ編とウォーターセブン編とドレスローザ編を読み返しているのだと思います。

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最終章を追いかけている話は ONE PIECEの最終章を単行本で追いかける楽しみ に、漫画のまとめ買い記録は 大人になってから大人買いした漫画たち に書いています。