漫画も本も、全部電子書籍に移行した話|紙に残したのは資格の教科書だけ
告白すると、私は昔、紙の本派でした。本は紙で読むもの、漫画は本棚に並べるもの。電子書籍に対しては「なんとなく味気ない」くらいに思っていました。
それがいまや、漫画も読み物も全部電子です。そして紙に残したのは、たった1ジャンルだけ。今日はこの移行の話を書きます。
決定打はSHAMAN KINGの23冊一気買いでした
電子の便利さを頭で理解するのと、体で確信するのは別の話です。私の場合、確信した瞬間がはっきりあります。『SHAMAN KING』を読み直して止まらなくなり、8集から30集までの23冊を数日で一気買いしたときです。
紙なら、本棚の一段がまるごと埋まる量です。買いに行く手間も、置く場所の算段も要ります。電子では、読み終えた瞬間に次の巻を買って、3秒後には読み始めていました。購入履歴を見て自分でも笑いましたが、あのとき「読みたい熱が冷める前に次へ進める」ことの価値を思い知りました。
読書で一番もったいないのは、続きを読む気持ちが「また今度でいいか」に変わる瞬間です。電子書籍はその瞬間を潰してくれます。
電子に移行して良かったこと
3つに絞ります。
まず場所を取らない。何十冊まとめ買いしても本棚は1ミリも増えません。片づけの観点では、これはもう反則です。
次にいつでも読める。スマホさえあれば、待ち時間も移動中も寝る前も、そこが読書の続きになります。分厚い本を持ち歩く判断が要らなくなったことで、読む総量は紙の頃より明らかに増えました。
そして「その場で買える」こと。これは長所であり、財布にとっては危険でもあります。『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』にハマったときも、気づけば特装版まで買っていました。電子書籍ストアは24時間開いている書店で、しかもレジが自宅にあるのです。
それでも紙に残した、唯一のジャンル
ここまで電子を持ち上げておいて、実は紙で買い続けているものがあります。資格の教科書と問題集です。いま勉強中のLinuCの本も、書店で選んで紙で買いました。
理由は3つあります。付箋を貼る。書き込む。そして教科書と問題集を2冊同時に開いて見比べる。この3つの動作が、紙のほうが圧倒的に速いのです。
もうひとつ、電子だと「あの表、たしか本の真ん中あたりにあったな」という位置の記憶で探すことができません。物語は前から順に読むので困りませんが、勉強は行ったり来たりが本体です。ここは道具の向き不向きの問題で、電子が劣っているのではなく、用途が違うのだと思っています。
移行を迷っている人へ
「紙の手触りが好き」という気持ちは、私も分かります。だから全部を一度に変える必要はないと思います。
おすすめは、完結済みの長編漫画を1シリーズだけ電子で一気読みしてみることです。紙では体験できない「読み終えた3秒後に次の巻」を一度味わうと、少なくとも漫画については、たぶん戻れなくなります。私の一気買いの記録は 大人になってから大人買いした漫画たち に、紙で買った資格本の話は LinuC レベル1の勉強を始めました にあります。
本棚に並んだ背表紙を眺める楽しみと引き換えに、いつでもどこでも全蔵書を持ち歩ける生活が手に入る。私にとっては、良い取引でした。