買ってよかった

アニメが終わってヤニすう欠乏症になり、気になりすぎて月刊ビッグガンガンを買ってしまった話

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TVアニメ『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』が終わりました。

毎週木曜の夜に楽しみがあって、金曜の朝にそれを反芻する。その習慣が、ある日ぷつっと途切れる。ヤニすう欠乏症とでも呼びたくなる状態の人、私のほかにもいるのではないでしょうか。

私はこじらせました。アニメでやったところの先が、どうしても気になる。単行本は、放送が始まった8月に6巻から9巻まで一気に揃えて、特装版まで買って、とっくに追いついている。Amazonの購入履歴を見返すと、愛が溢れすぎていて少し恥ずかしいくらいです。となると、残っているのは連載誌しかありません。そして気づいたら、月刊ビッグガンガンをKindleで買っていました。750円。本を買う前に悩む性格なのですが、今回はほとんど悩まなかったです。

ここから先は、単行本9巻と、月刊ビッグガンガン2026年Vol.08に掲載された最新話の内容に触れます。具体的な出来事は書きませんが、「どういう方向に話が進んでいるか」はわかってしまいます。アニメの範囲までしか読んでいない方はご注意ください。

単行本の結末で、衝撃が止まらなかった

まず、月刊誌に手を出した直接の理由を書いておきます。9巻の終わり方です。

この作品は、大きな事件が起きない。言わないまま伝わる、気づかないふりをする、そういう小さな掛け合いの積み重ねで成り立っている。アニメ第8話の感想でもそう書きました。

その前提で読んでいたので、9巻の結末には正直、殴られたような衝撃がありました。何が起きたかは書きません。ただ、読み終えて本を閉じたあと、しばらく動けなかった。そして思ったのは、ひとつだけでした。

2人には報われてほしい。

それだけです。この気持ちを抱えたまま次の巻を待つのは無理でした。だから月刊誌を買いました。

最新話:大野さんの愛ある厳しさに泣けてくる

そして最新話。これがまた、かなり面白いことになっています。

この回で心を持っていかれたのは、大野さんでした。優しいだけの人ではありません。厳しい。でもその厳しさの底に、はっきりと愛がある。人に厳しいことを言うのは、言う側にも覚悟がいることで、大野さんはその覚悟を持って言葉を選んでいる。それがわかるから、読んでいて泣けてくるのです。

誰かが本気で向き合ってくれることの重さを、この作品は、派手な演出なしで描いてきます。

田山さん、いや山田さんは、この経験を乗り越える

喫煙所で見せる「田山さん」と、レジに立つ「山田さん」。この作品の読者なら、この二つの名前が同じ人を指していることを知っています。

最新話を読んで確信したのは、山田さんはこの経験を乗り越えて、人として大きく成長するということです。これまでは、田山さんとしての素の顔と、山田さんとしての立派な顔が、別々に存在していました。それが今、ひとつにつながろうとしている。乗り越えるべきものを乗り越えたあとの彼女は、どちらの顔でもない、もっと大きな人になっているはずです。

その過程を、リアルタイムで追える。これが連載誌を読む醍醐味だと、今回初めて実感しました。

月刊誌で追う、という読み方

単行本派だった私が月刊誌に手を出して気づいたことを、ひとつだけ。

月刊誌は、1話ずつ味わう読み方になります。単行本で一気に読むと流れてしまう「間」が、1か月の待ち時間によって引き延ばされる。この作品の魅力は間にあるので、実は月刊誌のほうが向いているのかもしれません。アニメが毎週の楽しみを作ってくれたように、月刊誌は毎月の楽しみになります。

Kindle版なら発売日の朝にはスマホで読めます。欠乏症の方には、この即効性が効きます。

月刊ビッグガンガン 2026 Vol.08(Kindle版) 『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』最新話が読める連載誌。アニメの続きが気になる方はここから

欠乏症の処方箋

アニメが終わって寂しい方へ。処方箋は3段階あります。

まだ原作を読んでいないなら、1巻から。アニメで気に入った場面が原作でどう描かれていたかを見比べるだけで、しばらく楽しめます。

単行本に追いついたなら、月刊ビッグガンガン。私と同じ症状なら、これで落ち着きます。

そして追いついてしまったら、一緒に毎月25日を待ちましょう。2人が報われる日まで。