WordPressをやめて静的サイトに移行した全記録|サーバーはConoHa WINGのまま、表示速度は満点になりました
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長年WordPressで運営していたこのブログを、Astro製の静的サイトに全面移行しました。
きっかけは、正直なところ「重い」と「怖い」の2つです。表示は年々もっさりしてきて、プラグインの更新通知は溜まり続け、放置すれば脆弱性の不安がある。書くことより、維持することに気を使う時間が増えていました。
結果から言うと、移行してよかったです。表示速度はGoogleの計測で満点になり、更新作業はスマホからでもできるようになりました。この記事では、実際にやったことと、つまずいた点を全部書きます。
なぜWordPressをやめたのか
WordPressが悪いわけではありません。むしろ、ブログを始めるときの選択としては今でも最良だと思っています。私も長く助けられました。
ただ、運営が長くなるとこういう状態になります。
- 記事が増えるほど表示が重くなり、高速化プラグインを足してさらに複雑になる
- プラグインとPHPのバージョン更新が定期的に発生する
- ログイン画面に対する不正アクセスの試行が日常的に来る
- 「書く」以外の作業が増えていく
私の場合、決定打は海外からの不正アクセスの多さでした。管理画面がインターネット上に存在し続ける限り、この心配は消えません。
静的サイトにすると何が変わるのか
静的サイトというのは、あらかじめ完成したHTMLファイルをサーバーに置いておく方式です。アクセスのたびにPHPが動いてデータベースに問い合わせる、という処理がまるごと無くなります。
利点はそのまま裏返しになります。
速い。処理が無いので、ファイルを返すだけです。壊れにくい。動くプログラムが無いので、脆弱性を突かれる対象がありません。管理画面が存在しないので、そもそもログインを試行される場所がありません。
代わりに手放すものもあります。管理画面から記事を書く体験は無くなりますし、コメント欄や検索フォームのような動的機能は別の仕組みが必要になります。ここは自分の使い方次第です。私はコメント欄を使っていなかったので、痛みはほぼゼロでした。
サーバーはConoHa WINGを継続した理由
移行にあたって、サーバーも一緒に乗り換えるか迷いました。結論としてはそのまま継続です。
理由は単純で、速いからです。静的サイトは「ファイルを返す速さ」がそのまま体感速度になるので、サーバーの素の性能が効きます。ConoHa WINGは国内では表示速度の評価が高く、実際に移行後の計測でも足を引っ張る場面はありませんでした。
もう一つ実務的な理由として、WordPress時代の画像資産をそのまま使い続けられたことが大きいです。数百枚の画像を新しいサーバーへ移す作業は、地味ですが事故が起きやすいところ。同じサーバーに置いたままにできたおかげで、画像URLを維持したまま移行が完了しました。
WordPress時代から静的サイトになった今まで、ずっと同じ契約で動かしています。公式は「サーバー処理速度 国内No.1」をうたっていて、初期費用は無料。WordPressの簡単セットアップも、今回のような静的サイトの設置も、同じ契約でまかなえます。
ConoHa WINGの料金を見る実際にやったこと
大まかな流れはこうです。
1. 記事データの書き出し
WordPressの記事をMarkdownファイルとして書き出しました。280記事ほどありましたが、ここは機械的な変換で対応できます。
2. Astroでサイトを作る
Astroは静的サイトを作るためのフレームワークです。Markdownを置くだけでページが生成され、余計なJavaScriptを出力しないのが特徴です。速度を最優先するなら相性が良い選択でした。
3. 旧URLからの転送設定
ここは絶対に手を抜けません。URLの形が変わると、それまで検索から来ていた読者が全員迷子になります。.htaccessに旧URLから新URLへの転送を144本書きました。
4. FTPでアップロード
ビルドしてできたファイル一式を、ConoHa WINGの公開フォルダに置くだけです。
GitHubにpushするだけで公開されるようにした
移行のついでに、公開作業も自動化しました。
記事ファイルをGitHubに置き、pushするとGitHub Actionsが自動でビルドしてサーバーにアップロードする構成です。これで「書いて、pushする」だけで公開が完了します。
さらに毎朝決まった時刻に自動でビルドが走るようにしたので、未来の日付を指定した記事は、その時刻になると勝手に公開されます。WordPressの予約投稿と同じことが、静的サイトでもできるわけです。
この構成の副産物として、スマホからでも記事を出せるようになりました。ファイルさえ用意できれば、管理画面を開く必要がありません。
移行して得られたもの
計測してみると、Googleのページ速度診断(Lighthouse)でパフォーマンス・アクセシビリティ・SEOなど4項目すべて満点になりました。プラグインで削り出していた頃とは、そもそもの前提が違います。
体感で大きいのは、気にすることが減ったという点です。プラグインの更新も、PHPのバージョンも、ログイン試行のログも、もう見なくてよくなりました。その分を記事を書く時間に回せています。
これから始める人・移行を考えている人へ
正直に言うと、これから初めてブログを立ち上げる人には、まずWordPressをおすすめします。情報量が段違いですし、書くことに集中できる環境がすぐ手に入ります。
静的サイトへの移行が向いているのは、こういう人だと思います。
- 記事が積み上がって、表示速度が気になってきた
- プラグイン管理やセキュリティ対応に疲れてきた
- ある程度ファイル操作やコマンドに抵抗がない
どちらを選ぶにせよ、土台になるサーバーが速いことは共通の前提です。私はWordPress時代も静的サイトになった今も、同じConoHa WINGで動かしています。
WordPressの簡単セットアップがあるので、申し込みからブログ開設まで一気に進められます。長期契約のパックプランなら月額がぐっと下がり、独自ドメインも無料で持てます。私は結局これを何年も使い続けているので、最初から長めのプランにしておけばよかったと思っています。
ConoHa WINGのプランを見るブログが伸びない時期の話は ブログが伸びない・見られない・稼げないあなたへ にも書いています。あわせてどうぞ。