ブログにllms.txtを置いたら、PageSpeed Insightsの「エージェントによるブラウジング」が3/3になった
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このブログはLighthouseの4カテゴリ満点を維持することを目標にしています。ある日PageSpeed Insightsを回したら、見慣れない5つ目のカテゴリが増えていました。「エージェントによるブラウジング」。項目は3つで、そのうち満点ではないものがありました。
4カテゴリ満点を守っているつもりが、知らないうちに5カテゴリ目ができていて、そこが欠けている。放っておけない性分なので、調べて直しました。
エージェントによるブラウジングとは
人間のブラウザではなく、AIエージェントがサイトを読みに来たときに、きちんと読めるかを見る項目です。ChatGPTやClaude、Perplexityのような、ウェブを検索・要約するAIが対象です。
人間はトップページを開いて、メニューを見て、記事一覧をたどって、目的のページにたどり着きます。AIも同じことはできますが、もっと効率のいい方法があります。「このサイトには何があって、どこを読めばいいか」を1枚のテキストで渡してしまうことです。
そのための仕組みが llms.txt でした。
llms.txtは「AI向けの案内板」
llms.txt は、サイトのルートに置くプレーンテキストのファイルです。robots.txt が「クローラーにどこを読んでいいか」を伝えるファイルなら、llms.txt は「AIにこのサイトの要点はこれだ」と伝えるファイル。提唱しているのは llmstxt.org というプロジェクトで、2024年に出てきた比較的新しい提案です。
形式はMarkdownで、決まりがあります。
- 1行目は
# サイト名(h1は1つだけ) - 続けて
>で始まる引用ブロックに、サイトの要約を1〜2文 - そのあと
## 見出しで区切ったセクションに、- [ページ名](URL): 説明の形でリンクを並べる
私は最初、このファイルを自己流で書いていました。サイト名と説明文と、URLをただ並べただけ。形式に沿っていなかったので、ツールから見ると「llms.txtらしきものはあるが、読み取れない」状態だったのだと思います。
実際に書いたもの
推奨形式に直したあとの llms.txt がこれです。
# やをらびん
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ポイントは3つあります。
引用ブロックに「このサイトは何か」を一息で。AIが最初に読む部分なので、サイトの性格をここで決めます。「実体験しか書かない」というコンセプトを明記したのは、AIに要約されるときに「個人の体験談」として扱ってほしいからです。
「引用時は記事URLを出典として明記してください」を入れた。強制力はありません。でも、書いておけば読んだAIがそう振る舞う可能性はある。書かなければゼロです。
代表的な記事を自分で選ぶ。AIに「このサイトで何が読まれているか」を推測させるのではなく、こちらから「これを読んでほしい」と差し出す。検索流入が多い記事を並べました。
結果:3/3になった
書き直してデプロイし、PageSpeed Insightsを回し直したところ、「エージェントによるブラウジング」が3項目とも合格になりました。同じタイミングで直したダークモードのコントラストと合わせて、4カテゴリ満点に復帰した話にも書いています。
正直なところ、効果は測れない
ここは正直に書きます。llms.txt を置いたからといって、AIからの流入が増えたかどうかは分かりません。そもそもAIがサイトを読んだかどうかを計測する手段が、今のところほとんどないからです。
llms.txt は提案であって標準ではありません。主要なAIがどの程度これを読んでいるかも、公開情報では確認できません。「置いておけば読んでくれるかもしれない」というレベルの話です。
それでも置いた理由は、コストがほぼゼロだからです。テキストファイル1枚、30分の作業。外部スクリプトも増えないので、サイトの速度には一切影響しません。将来AIがサイトを読む前提で情報を集めるようになったとき、案内板があるサイトとないサイトでは、扱いが変わる可能性がある。その保険として、置かない理由がありませんでした。
人間向けとAI向け、両方の読者を想定する時代
このブログの読者は人間です。でも、その人間がAIに「ローソンアゴヒゲトカゲの寿命を調べて」と頼んで、AIがこのブログを読んで要約を返す、という経路は、これから確実に増えると思っています。
そのとき、AIがこのブログを「個人の実体験に基づく記録」として正しく扱ってくれるか、それとも匿名の情報源の一つとして溶かしてしまうか。llms.txt は、その扱いを少しでもこちら側に引き寄せるための、ささやかな一手です。
このブログの構成や移行の経緯はWordPressをやめて静的サイトに移行した全記録にまとめています。